筑波大生の平和イベント

1月16日、つくば市にあるpoco a pocoという美容院さんで、午後6時半から、「新しい勇気を持とう〜これからの生き方を考える夜」というテーマで、筑波大生の男女二人が中心になって、平和イベントが開かれました。タイトルは、長崎市で長い間、「長崎の証言の会」で活躍され、昨年の2月、残念ながら亡くなられた濱崎均先生の辞世の詩「新しい勇気を持とう」という題名からとってくれました。これは福島原発事故を濱崎先生が重く受け止め、「核を封じ込める勇気を持とう」と呼びかけた内容です。昨年の11月18日にシニア世代が開いた「朗読とミニコンサート」に参加してくれた恭平さんと、萌さんがもっと、多くの学生と想いを共有したいと、それから2ヶ月足らずで企画開催したものです。
face bookであっという間に40人近くの学生を集め、それにシニア世代の私たちが加わって、美容院は満員でした。この美容院の店主も積極的に地域の人々の出会いの場として使ってもらうことを、喜んでいるという奇特な人です。

実を言うと、昨年の11月の時は、若者の参加を促がしたいとわざわざウイークデーから日曜日にし、場所もつくば市の真ん中にあるサイエンスインフォメーションに替えての公演でしたが、結果はおじさんおばさんがほとんどでした。
少々がっかりしたスタッフに、この二人の学生が1月に改めて企画したいと提案し、あれよあれよ16日の開演になりました。朗読は、長崎原爆、福島原発、シベリア抑留などを扱った少々重い内容の詩の朗読、その後、「あなたの大切なもの、好きなもの」というテーマから、それを守るにはという生き方まで広がるしゃべり場、頭に白髪が目立つおじさん、おばさんも若い学生さんの中に入って、しゃべりました。そして、最後に学生さんたちのアカペラグループの、元気で明るい歌声で会場の雰囲気はほぐれ、最後は店の中いっぱいに手を繋いでの合唱となり、感動の中で終りました。

はっきりは言えませんが、この夜参加した人たちは、「きっと、何か感じ、これからのことを考えるきっかけ」になったものと思います。face bookで短時間で多くの人を集められる若者に、おばさんたちは、人海戦術でよく人が集められますねと、言われてしまったのには、苦笑。若者パワーに敬服です。案外日本は大丈夫!の感じがした嬉しい時間でした。