今年の「平和の鐘」は大宝八幡宮で

昨日、下妻市にある大宝八幡宮を訪問しました。ここは関東最古の八幡さまとして知られています。不思議なご縁で、今年の8月9日、午前11時2分に平和の鐘を鳴らさせていただくことになりました。この神社の鐘楼は、明治初期神仏分離政策により取り壊されたものが、平成になって復建されたものです。神社に鐘楼は現在珍しく、神仏混交の歴史を彷彿とさせます。「平和の鐘、一振り運動」は、誰でも参加できる平和活動として提案したもので、必ずしもお寺、神社、施設などが実行してくださるわけではないのですが、「誰もが勇気を出して、平和の鐘の趣旨を伝える行動」に、目的があります。
平和運動といえば、特殊な団体や経験者だけの活動と思い込まれているところがあり、なかなかじっくりと「平和」を自分の問題として捉える機会がありません。この運動もやはりイロがついているのではと警戒される傾向があります。
もともと、もっと、「ヒロシマナガサキを海外に知ってもらいたい」と海外生活の中から想い、2006年から「ばってんネットワーク」で、約20カ国の知り合いや、学校、図書館などに呼びかけたものでした。1年後、国内こそ必要だと言われ、国内にも呼びかけています。自分が生きる地域で、昔からある寺社、あるいは学校、施設など、鐘やチャイム、太鼓を一振りして、核戦争はナガサキを最後にし、核なき世界を目指そうという想いを共有する機会になればと思います。大宝八幡宮さんとのつながりは、今、ドイツでガラス作家として活躍中の祥さんのご実家がこの神社ということでした。祥さんを紹介してくださったのは、国際的な活動をしている二人の友人です。
国内→ドイツ→国内を経て、この夏の平和の鐘が鳴ることに感動しています。神社に働きかけても、なぜか冷たく追い返されることが多いのですが、この度、すんなりOKしていただいのは、やはり仲介に立ってくださった方々の日ごろからの信頼があったからだと思います。この夏、大宝八幡宮の周辺の人たちと、平和を祈って鐘を撞くことを楽しみにしています。この神社の附属保育園は、ユニークな保育で全国の保育園の関係者の注目の的だということです。