冬の日の「ホッと コンサート」

12日、「ホッと コンサート」が、洞峰公園の中にある喫茶<あひる>で開かれた。先に話題にした「大人のしゃべり場」の2人のメンバーが企画実行した。50代のHさんは、中島みゆきの大ファン、主婦業と仕事の合間にボランティアもする。Tさんは、母親の介護をしながら、転勤族の寂しさを市民活動のエネルギーに変えて頑張っている。50人くらいのコンサートで、出演者も地元調達である。プログラムは、朗読とオペラ歌手によるコラボレション。
第一部に、「葉っぱのフレディーいのちの旅」レオ・バスカーリア作を節子さんが読んだ。彼女は朗読ボランティアで10年以上の経歴をもつ。葉っぱのフレディーが、やがて木から落ちて死んでいかねばならない運命をどう納得して散っていくかという物語で、大人が読んでも意味深い内容がある。節子さんの背景には、大きな窓があり、そこに時々洞峰の池に漣がたち、初冬の枯葉が舞い散っていく風景が広がっていた。その風景に物語の内容がマッチして、聴く人の心に響いた。和恵さんは、「嘘だと言って下さい」長崎悲恋を上手に歌い上げた。彼女はこれを自分の持ち歌にしたいと、あちこちで歌ってくださっている。この曲の作詞は私が書いたのだが、手作りのCDが1600枚も口コミで広がっているという。曲がいいから、こうして共感してくださる人がいるのだろう。難いこと言うより、こうして、音楽で人の心を繋げていけたら、言うことなし。ご近所の引きこもりがちなお婆様をお誘いしたら、生でのコンサートは何十年ぶりだったと、喜んでいただいた。
この度も資金ゼロだったはず、会場は口コミでいっぱいになっていた。HさんとTさんのお陰で、いい時間を過ごさせてもらった。プログラムやチケットの制作を手伝ったTaさん、当日の録音、カメラ担当のFさん、喫茶、あひるの方、また、音のミキサーもこなした和恵さん、ほんとにありがとうございました。小さくても手間は同じ、
お疲れ様でした。拙い作品を囲んで、こうした皆様のご協力に感謝いたします。「ありがとう、ありがとう!!」