私の初笑い

昨日で、松の内も済んだ。
今年は、喪中なので弾んだ気持ちにはなれない。
そこで、元旦はお昼過ぎ、家族で知り合いが住職をしている寺を訪ねた。
彼は、霞ヶ関をリタイア後、華麗(加齢)なる転身をした人である。(もう一人教会の牧師さんになった人もある。)現役時代とのギャップがあって、興味深い。
このお寺は七福神をおまつりしてある。このご住職は、現役時代、ODA関係でアジアの途上国やアフリカ滞在の経験もある。住職になる修行は、ネパールでなさったとか。

医者になって、10年、元旦が初めて休みの長女にむかって、
ご住職「あんた、人の命を助けるが仕事じゃが、こっちは殺すのが仕事、あんまり
    こっちの仕事を邪魔せんでくれ。どんどん、こっちに回してくれ」

娘  「はあー、(返すことばに困って、笑ってる)」

私  「一緒に、仕事すればあー、話ははやいですよね」(また、よけいなことをーー)

ご住職「医者は専門ばかだからな、ところで、うちの神様も専門ばかで、7人寄らんと力が     発揮できん。ところで、あんたは、何の馬鹿じゃ」

娘  「一応、ゼネラルドクターです。」(真面目に答えすぎる)
   てなぐわいに、アフリカやアジアの話にも広がった。

帰りに、深夜も在宅医療の診療に車を運転する娘に、交通安全のお守りを買って、
「これ、ご利益がありますよね」と私。ご住職「ある訳ないだろう」
毒舌のなまくさ坊主、「そうよね」と、信心は個人個人の心の問題と妙に納得した。
こうして文字にすると何ということはないけれど、大いに笑わせていただいた。