つくばみらい市のDV講演会中止に思う

気がつけば、きょうで1月が終わる。楽しい話で1月を締めくくりたいと願っていたが、そうはいかない。
つくばみらい市の「DV防止講演会」の中止が、各地に影響し始めている。つくばみらい市主催のDV防止講演会が、少数の反対者の威嚇に市側が屈して講演会が中止になったということらしい。その後、この余波で県立茎崎高校での「デートDV]の授業が取りやめになった。この反対者の意見は、DV防止法は家族の絆を破壊するものだというのが、中心の主張だという。
つくば市で、数年前、DVカウンセラーを招いて講習会を開いた時の話によると、
DV(ドメスティックバイオレンス)は、研究者が多くドクターがあふれる町といわれるつくば市でも多いという。家庭内暴力は、教養があろうがなかろうが、まったく関係なく発生する。
これによる火事や家族内殺人事件も多いという。

このDV問題、解決は本当に難しく、そうこうしているうちに、夫婦の問題は、未来を託すべき子どもたちの精神も蝕む。女の子は拒食症、男の子は家庭内暴力に発展し、家族は地獄を見る状態になったりもする。
家庭内の問題として、社会的に放置されていたことが、やっと、法が整備され悲劇をなくそうという方向に進んできている。
どんなことも、賛否両論あって当然なのだと思うが、先ずは、相手の話をおたがいに聴くことが必要だと思う。
内閣府が進める「男女共同参画」は、私がこの活動をしてみて、はっきり言って、旗は振ってもどこも着いて来ていないのではないかという思いがしている。(DV問題も男女共同参画事業の一つ)地方の行政にそんな意識はまだ育っていないから、少数派の威嚇にすぐ自己規制に走ってしまうことになる。こうして、一方だけの意見が世の中に広がっていくことを、深く懸念している。