「いっしょうけんめい きょうまで生きてきたと!」ファミネットを出版しました。先の戦争での戦災孤児(一部一人親)たちの戦後60余年を手記で纏めたもの。今、幸せな生活を獲得した人たちばかりを集めました。どんなに苦境の中にあっても、本人がひたすら生きていけばどうにかなるものだという希望を与えてくれます。しかし、あの戦争がなければ、もっと容易く幸せを掴めたはずなのにと思います。
 施設にいたというだけで、差別する世間。そのことが、彼らを臆病にして触れないで欲しいという思いもあって、今度の出版には3年もかかってしまいました。いよいよ出版されて、なんとなく嬉しくない心境になったのは今度が初めてでした。この本のために、彼らがまた二次被害を受けるのではないかという、心配があるからです。
 しかし、あの戦争が歴史になり、何事もなかったように忘れ去られるのは、やはりまた同じ間違いをすることになるのではという懸念から、勇気を出して手記を書いてくれました。「今更、戦災孤児なんて」という声が聞こえてこないことを祈ります。
興味がある方は、ファミネットに
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840円(税込み)+送料です。(冊子小包1冊210円くらいです)