久しぶりのホームパーティー

5日の夜、夜8時から国際カップルのH氏とS夫人がアメリカへしばらく移住するというので、久しぶりにホームパーティーを開きました。この夜は、もう1組の国際カップルと娘と私たち夫婦が集まり、近況報告から政治や事故米の話題と、延々午前1時近くまでおしゃべりが弾んだ。日本人のH氏とインド人のS夫人は娘の友人、英国人M氏とR子さんは、私たち夫婦の友人です。
いろいろな話題の中で、国柄や人種、カルチャの違いで、面白いと思ったことを書いてみると、Mさんは「日本は自分にとって快適な場所だ」という感想でしたが、Sさんは「自分とっては、全てが快適とはいかなかった」と、言ってました。その内容は、やはり日本人にはホワイトコンプレックスが根強くあるようで、白人のMさんとカラーのSさんでは、日本人の対応の仕方がちがうようです。以前、タイ人の家を借りるのに苦労をしたことがありますが、白人には無条件で貸すものの、カラーにはなかなか貸してはもらえなかったことを思い出しました。幸いH夫妻は、ハイクラスの生活者ですから、家の苦労はしなかったようですが、日常の小さなことで借家問題と同じような経験をしたようです。
Sさんは、地域でインド料理や英会話などを教えていて、子どもから大人までSさんの家には日本人が出入りし、お付き合いは広い。Sさんの家に招待することはよくあったが、不思議なことに招待されたことはなかったそうです。
外国では、招待されたら、必ず招待するのがマナー。ご馳走がなくても家が狭くても、そんなことは問題ではなく、ハートがあればいいのに、完璧を欲する日本人には、ホームパーティという発想はないようです。
Sさんと娘の縁といえば、Sさんが、娘の親友?Wさんにクレームをつけたことがきっかけでした。Sさんが病気でT病院に行き、研修医のWさんの診察を受けたが、どうも気にくわずクレームをつけた。ところがWさんの指導医がWさんの処置がいかに適切か説明をしてくれ、病状もよくなったので、一転してWさんへの敬意の念で交流を始めたそうです。
Wさんは、過酷な勤務も当たり前の小児外科女医、Sさんの声がかかっても、そう応じるわけもいかず、代役に娘の登場となったらしい。今では、長時間勤務から帰宅してほっとしているかと思うと、「Sさんとこ行って来る、お腹痛いってさ」と熱出して寝ている母親を尻目に出かけていく。

Wさんは、今アメリカに留学中、Sさんはあちらでの再会を楽しみにしていました。クレームをつけた医者と熱烈な交流をしていくという、Sさんの交際術、学びたいものがあります。この日、眠りについたのは、午前3時でした。