長崎は、異郷の地!

先週、4日ほど長崎を訪ねました。
もう、私の身内は長崎には誰もいません。というより、居ても交流がありませんので、故郷と言えど、私にとっては異郷の地と同じです。原爆で悲惨な状態に陥った家族は、親戚からも敬遠され、戦前のつきあいが、嘘のようになくなりました。
原爆は、人間関係も破壊したのです。
じゃなぜ行くかというと、同じ志で活動している人たちに会えるからです。今度は、岡まさはる記念長崎平和資料館と、長崎ピースミュージアム、それに「アジェンダNOVOながさき」の方々とお会いすることができました。
岡まさはる記念館(以下このように省略)は、岡牧師が日本の戦争責任について若い人たちに伝えようと、資料館を設立されたものです。
館内は、韓国、朝鮮、中国の被爆者、アジアで繰り広げられた数々の蛮行について解説展示されています。
確かに、日本人としてあまり気持ちのいいものではありませんが、これからアジアの国々と仲良くしていくには直視し、これまでの日本人に対するアジアの人々の悪いイメージを払拭する努力をしていくことが大切だと思います。このことは、私がアジアに3年間滞在し、現地の人々と接した時に、切実に感じたことでした。
ヨーロッパに居た時も、「原爆展」が開かれた時、日本は原爆で大変だったようだけど、日本がアジアの国々を侵略したことは、どう思っているだ」という質問が出ていました。
アメリカが原爆投下を正当化するための宣伝もあったでしょうが、実際被害を被った国々では、長崎、広島の人々と同じように忘れられないわけですから、いろいろな意見を超え、謙虚に受け止め、二度とそのような不幸な戦争が起こらないよう努力したいものです。
長崎は中学、高校からの修学旅行生が多いのですが、この岡まさはる記念館を訪れる修学旅行生は、その1%にも達しないそうです。
26聖人を祀る西坂公園の近くですから、ちょっと足を伸ばしてもらいたいものです。