大人のしゃべり場

先週の水曜日は「大人のしゃべり場」に行った。もう4年目に入った。この集まりは、政治、宗教、商売などを持ち込まなければ、あとは何の規制もない。政治、宗教、商売の話はしてもかまわないが、会員に勧誘したり、物を売ったりはできないことになっている。会員制でもなく、来たい人が来て、しゃべりたければしゃべるし、黙って人の話を聴きたい人はそれで。その日の参加費は、喫茶のお茶代だけ。
最初はタウン紙で紹介されたので、子育ての主婦から70代後半の男女まで、バラエティに富んでいた。
最近は、40代から70代の男女が、7,8人は集まる。話が分散しないので、ちょうどいい人数だ。あまり参加は呼びかけないが、コンスタントにこれくらいの人数は集まる。
テーマも何もない。極めていい加減な集まりで、日本人好みではないと思う。これまでも、テーマーを決めようとか、役員らしきもの者を置くとかの雰囲気もあった。何とかいい加減さは、守られているが、来月12日、「ミニコンサート」を、開くことになった。
40代、50代の女性が中心で、準備が始まった。
やりたければやっていいし、何もしなくて、日向ぼっこしててもいい。そんなルーズさが、しばらくすると、何かしたいと意欲をださせるらしい。ここで、妻を亡くした男性は元気になられ、転勤族で寂しかった主婦は元気を取り戻し、障害児をケアしているお母さんは、ますます「言うべきことは、しっかり言う」ようになった。3年前、私が開いたコンサートには、耳が聞こえなくとも、コンサートに、子どもを連れて行きたいという要望があり、手話をつけた。
これが健常者にも好評だった。改めて、いろいろな人と触れ合うことが、固まった認識を変えていくということに気がついた。