アフガニスタンに「希望の学校を」

つい先日、2人の若いアフガニスタンの女性が、3ヶ月の洋裁の研修を終え帰国した。1人の女性は22歳で、生まれて21年間は戦乱の中で育ったという。2人の女性がかつての体験を語る時、つい昨日の出来事のようによみがえるのだろう、涙があふれ出てくる姿には、ついもらい泣きしてしまった。日本での経験話の中に、土浦の花火大会でのことがあった。
この花火大会は全国でもナンバーワンに上がるほど、有名なのだそうだ。つくばの我が家からも、高く上がった花火は見ることができる。ほんとに美しく、まさに夜空の芸術である。音もバーン、バーンとすざましい。
この素敵なイベントを見物させようと、「希望の学校」の代表スルタニさんが2人を連れて会場へ向かう途中、一人は道路脇に駐車している車の下に潜り込もうとし、もう一人はうずくまって動けなくなってしまったという。
二人とも爆弾が降り注ぐ中を逃げ回った経験が、思わずそういう行動を取らせたのだった。私にも、幼い時、同じような経験がある。小学校に通う田舎道で、飛行機の爆音が聞こえると、枇杷の木の下にうずくまっていたことを久しぶりに思い出した。
戦争が終わっても、人びとの心の中には生涯ひきずっていくものがある。この2人にとっては、日本が女性にとって、天国のように感じたところもあったようだ。外出は自由だし、服装も何の制限もなく、言いたいことあれば言えるし、、、、。
アフガニスタンの前政権下では、女性は教育を受けられなかったから、戦争で夫が死ぬと子どもを抱え、生きていく方法は限られてくる。腹をすかす子どもにとパンを盗んで、腕を切り落とされる例もあると聞いた。宗教上や、その国の伝統や慣習のもとで苦しんでいる女性は多い。国連は「女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」を世界へ広げようとしているがなかなか思うようにいかない。帰国後のアフガニスタンの2人の女性がどうか、しあわせでありますように。女性の自立を目的に「希望の学校」は活動している。どうか、皆さんご支援を!!ホームページは
http://www.kibou-school.org