日本ペンクラブ創立記念日

日付が前後してしまうが、毎年11月26日は、日本ペンクラブの創立記念パーティがある。1935年11月26日、島崎藤村が初代会長で創立された。メンバーは、全国2000人を超える。
先日のオープニングは、新井満さんのミニコンサートから始まった。例の「千の風になって」も世間に流行る前に聞かせてもらった。今年の「この街で」というのも、そろそろヒットするだろうと、ご本人の弁。「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」(桂綾子)というのがコンセプト。ほのぼのとしたいい詩だし、曲だと思う。
夜眠れなくて、NHKの深夜放送を聴いていると、新井さんが啄木の作品に曲をつけ歌っている。この方はあの長野オリンピックにも関わっていて、「ふるさとは地球」というメッセージを出した。
これは、歌手の杏里と子どもたちが「ふるさと」を歌った。外国でこの時の様子をテレビで見た日本人は、きっと共感したに違いない。外国の人々にもこのメッセージが伝わったらどんなにいいだろうと思った。
新井さんは、著名な作家であり、優れたエンターテイナーだと思う。ペンクラブでは平和委員会担当役員だ。
小説が売れなくなって、伝えたいものがなかなか伝わらない中、才能がある人は、こうしてさまざまな方法で、平和を訴えていただきたいもの。末席を汚す機会を与えられ、いい刺激と勇気をもらっている。