セルフケアグループ?「大人のしゃべり場」

 今年2回目の「大人のしゃべり場」に出かけたら、「わかば」の作業所の若者と先生が喫茶店のカウンターの中にいて、にこやかに迎えてくれました。訊けば、マダムから1週間手伝ってくれるようにとのことで頑張ってるというのです。
 このブログでも時々話題にしていますが、「わかば」は、何らかの原因で、精神疾患に悩む人たちが、お互いに励ましあい社会への復帰をかけてさまざまな取り組みをしている施設です。
20代から30代の若い人も多く、中にはすぐにも一般の社会で活動できるように思える人も見かけます。彼らの多くは、とても真面目で人柄がよく、一つのことに拘る性格のように思います。
それが裏目に出て、厳しい社会にはなじめないのでしょう。彼らの話から見えてくるのは、施設外の人との接触の場が、あまりないことです。
 
 もちろん精神疾患については、専門医の治療も大事ですが、それと平行して、地域との接触の場が必要だと思います。彼らからは、時々世間離れした話題も飛び出しますが、それも面白く「しゃべり場」のメンバーは聞いています。それがいいのか、「わかば」からの参加は続いています。少しかじった心理学によると、「大人のしゃべり場」は、「セルフケアグループ」の役割をしているのかもしれません。
 今度は、喫茶店のマダムが、ウエイターやウエイトレスなどの体験実習の機会を与えてくれ、また一つ実社会へのステップを踏んだということになるのかなと思い、このような場が、あちこちで広がって、彼らが再び社会復帰できるよう願っています