ワーク シェアリングできないものでしょうか?

 先日、大分県の柳ヶ浦高校の野球遠征バスの事故がありました。亡くなった高校生は、ほんとに気の毒でなりません。が、そのバスを運転していた若い教師についても慰めようもない悲しい気持ちにになります。
私も若い頃私立女子高校の教師をしていましたが、その頃のことを思い出して、今更ながら冷や汗をかいてしまいました。大学時代、いわゆる自動車教習所など通わないで、大学の自動車部で練習し、自動車試験場に行って、ぎりぎりの合格点で一回で合格し免許証を持つことに。当時女性は少なく60数名の合格者の中、3,4人が女性だったと記憶しています。普通免許がとれ得意がっていたのですが、それが裏目に出て、私に用意されていたのは、当時は珍しかった高校の自動車部の顧問兼指導者でした。当時高校生は18歳未満ですから軽免許しかとれないわけですが、毎日の練習に市内を横断して郊外の自動車練習場まで、生徒を連れて移動するのです。本来の専門より部活の雑用が多く、その上生徒を運ぶ運転手役、指導官役など、精神的にもハードなものでした。よくぞ、あの狭い坂道を、事故もなく生徒を運んだものだと、ぞっとします。
どの分野でも経費削減のための兼任が多く、それによる事故も多くなっているのではないでしょうか。在宅医療に関わっている医者は、医療器具を積んだ自動車を運転し、看護士もつかず、たった一人で深夜も患者さんの家へ駆けつけています。昼間も医者不足の中フル活動し、夜も心から眠ることも許されず、医療技師?やら運転手やらの兼任を余儀なくされています。少なくとも人命に関わる仕事の場合、それぞれの専門職の人たちに、ワークシェアリングできないものでしょうか?