[平和の鐘・一振り」にご参加、感謝!

今日、6日は64年前広島に原爆が投下された日です。記念式典では、秋葉市長が世界へ向け、オバマ大統領のプラハでの「核廃絶のスピーチ」を支持し、2020年までに世界の核廃絶へ決意を表明しました。
遅すぎたとも思いますが、今こそ日本が核兵器のない地球をめざしてリードする時がきたのです。

海外に限らず、国内でも痛みを知らない人にとっては、他人事ににすぎませんが、「広島に落とされた原爆では、その爆弾がまだ形をとどめている、たった10秒の間に放出された放射能によって、その1945年末までに犠牲になった約14万人の人々は、死ぬことが刻印されたというのは、長崎の原爆の当事者としてはほんとに愕然とするものでした。

10秒という一瞬を何かに譬え、今生きる人々にその恐怖を伝えられないかと考えました。ドイツのハイデルベルグの街に流れる夕方の教会の鐘を聞いた時、これだと思いました。
鐘の一振りは、10秒より長いことが多いのですが、それほど短い瞬間だと感じて欲しいと思いました。海外では、アメリカの「あの原爆投下は、戦争を早く終わらせて、犠牲者を少なくするのに、貢献した」という言い分が、一般的に浸透していますから、この認識を変えてもらわねばなりません。
その方法として提案してみたものです。初めは国内は私の視野に入っていませんでした。しかし、国内でも意外でしたが、広島、長崎を重く捉えてくれているところは少なく、お寺や教会などの行事にも入っていないことを知り、2年前から、国内にも呼びかけています。
この運動の呼びかけをしている「ばってんネットワーク」は、約30人の応援者と事務局を受け持つ私の教え子という小さなグループです。

しかし、反応は大きく、今年も新しく横浜の曹洞宗大本山総持寺さんが、賛同してくださったそうです。もともと午前11時には梵鐘を鳴らしておられたそうですが、今年は2回目を、平和の一振りとしてくださるそうです。
横浜在住のMさんからの報告です。
今年も東京では、護国寺さん、関西では延暦寺さんが、鳴らしてくださいます。
大きなお寺さんは難しいと思っていましたが、意外にもすんなりと受けてくださいました。きっと、多くの人たちの「平和への願い」を喚起してくださるものと思います。名前はあげられませんが、今年も60数箇所は平和の鐘が鳴りそうです。ほんとにありがとうございます。この世は捨てたものでないことを実感しています。