東京新聞の「発言、14日付け」に、勇気付けられ

 昨日(14日付け)の東京新聞「発言」の欄に、「原爆忌の鐘、家で一振り」という意見が掲載されました。品川区の三武さんという主婦の方の意見です。
「平和の鐘・一振り運動」は個人でもできます。自分は自宅で錫杖を鳴らして一人静かに黙祷をささげたという内容でした。
世の中に知られるようのなったのは、はっきり言って嬉しいことですが、少し最初の趣旨とずれはじめどうしたことかと心配になっていました。
三武さんのように、理解してくださっている方もいるのだと、ほっとしました。今、平和運動は、特別のグループや個人のものとなり、たまに出席しても、参加者は金太郎の飴化しています。被爆者だって、参加するの億劫になる人もいるのです。気楽に純粋に「平和を願う」気持ちだけで参加したくても、そんな雰囲気にありません。もちろんこれまでの運動は、高く評価される役割を果たして来ました。しかし、このままではその活動も小さくなっていくばかりです。長崎では高校生が一万人署名運動を起こし、外国にも広がっています。
「世界平和の構築」は、一人一人の自覚が大切です。ですから、この一振りも個人の自覚を喚起したくて提案したものです。そのためには、誰が提唱したとか、どのグループが呼びかけているとかではなく、誰が作ったかわからないが、世の中に受け入れられている民話のように広がって欲しいのです。今年から、どこで、いくつ鐘がなったというのはやめにします。

この呼びかけは、
初めは、外国の人々に知らせるためのアピールでした。広島、長崎をひっくるめて考えてもらうように長崎を最後の核兵器使用の戦争にするという意味で9日に一振りを提案しています。
これは、2回だと実行しないけれど、1回だとしてくれるところがあるだろうという、単純な考えです。2回実行してくださるのは大感謝です。教会やモスク、シナゴークなどに、個人が働きかけてもらうようお願いしました。そして、何か行動することが自分の問題にするということですから、個人の家で密やかに一振りして、「平和を願う」ことでも、もちろん結構です。残念ながら国内でも広島、長崎が忘れ去られようとしていると知り、3年前から国内にも呼びかけています。「いつでも、どこでも、誰でも」参加してもらえる運動に、みなさんで
していただきたいと思っています。