日本が変わった?

 総選挙から早いもので、1ヶ月ほど経とうとしています。みんなで頑張って選挙に行ったお陰で、日本も変わりそうです。
鳩山首相が今、まさに外交の舞台に立って、、珍しく注目を浴びているようです。ではの神の立場で言うと、これまでの国際社会では、日本の首相などほとんど名前を知っている人はいなかったと思います。短期間でくるくる変わるリーダーで、名前を覚える時間もないほどの任期、誰がやってもやっていけるようなあまり存在感のないものだったからでしょう。
 それは、民主党が言うように、官僚任せで政治家がお飾りに過ぎなかったから、霞ヶ関が、予想以上の権限をもってしまった。その代わり政治に多少のトラブルがあっても、国の事情を左右することにはならず、政治家は次の選挙で当選するにはどうすればいいかと、目の先のことだけに懸命になっていた結果だと思います。今、非難集中の官僚も選挙区の意向を背負った族議員に振り回され、よけいな道やダムを造るような政策になってしまったなど、小さな国の中の問題にかまけて、大きく国際社会へ日本をアピールするだけの政治や行政が行われてなかったと言えるかと思います。

今度の鳩山首相の国連での演説は、CO2、25%削減や被爆国として「核兵器廃絶」に取り組むなど、夢と言えるような約束をしました。
特に、「核兵器廃絶」は、広島、長崎から、64年後の被爆国としては、遅い遅い取り組みです。1995年、オランダのハーグの国際司法裁判所での「原爆は国際法違反か否か」という口頭陳述で長崎、広島の市長は、違反だと強く主張したのに対し、日本政府は、「両市の主張は日本政府の見解ではない」としました。半世紀以上も両者の主張が一本化されず、外国には理解し難い国だったと思います。
今度、鳩山首相が、自分の考えをしっかりと英語で伝えたことは、戦後初めて日本のリーダーとして、外国の首脳の脳裏に印象付けられたのではないでしょうか。
たぶん、目標が高く、実現が困難かもしれませんが、先ずは政治家こそ夢を掲げ、それの実現のためにあらゆる努力をして欲しいと思いますし、個人は、小さなことでもそれに協力を惜しまないことが大切だと思います。少し、希望の光を見たように感じています。