人と人とのつながりに感謝

昨日、「大人のしゃべり場」の有志が開く、朗読とコンサートの会「ほっとコンサート」を今年も実行しました。
美しい紅葉が水面に映り水鳥が泳ぐ、まるで絵画のような景色が大きな窓から広がる、私が大好きな「カフェあひる」に、口コミで70名ほどが集まり満杯でした。
第一部
・ギター演奏した青年Aさんは、ウツ病で施設で社会復帰の準備中、昨年から自ら出演を希望し、自作の曲を歌いながら演奏する。昨年の出演がきっけで自信が付き、他のボランティア団体の演奏も引き受けて活動し始めている。紹介するとき、彼の病名を言っていいものか悩んでいたが、彼は「かまいません。むしろ言ってください。今オープンにして頑張らないと」という返事。驚いた、変わったね!すごい!
・90歳の白髪の物静かな女性Mさん
「軍服を脱ぎたかろ 八月の遺影」ほかの自作の俳句を解説つきで披露。沖縄沖で戦死されて遺骨も帰らない兄上のことを話された。俳句の先生、人前では発表するからと、原稿を書いて練習されたとか。
・毎年、朗読を担当するSさん、ますます上手くなって、その朗読を盛り上げる効果音をつくるT さん、いいコンビ。Sさんがウツだったなんて嘘のよう。
「長崎の花嫁」二人のお陰で、会場の感動を誘った。
・体調を壊していた老紳士81歳のSさん。「死と向き合う青春ー学徒動員の体験」地元の戦争体験を掘り起こし、朗読にあげている。
朗読終了後、ご本人がお話を。そのお話が止まらなくなって、司会者真っ青。
第2部はプロ級の声楽家が美しい歌声を、皆さんの心に届けてくれた。

ほとんどボランティアでここまでのことができるのでしょうか?と見学に来てくださった市の市民活動課の平和事業担当者の感想でした。
最後の交流会では、瀬戸市のTさんからのお菓子の差し入れで盛り上がりました。

ありがたいことです。みんな人と人との善意のつながりで、今年もほっとな気持ちになりました。ありがとうございました。