Sさん夫妻とは25年振りの再会

今月の9日から1週間、タイ人Sさん一家、総勢15名が東京へやってきました。以前、このブログで紹介したこともありますが、4人の子どもは、東京の公立学校で4年間教育を受け、タイ国に帰国しその後母国の大学に進学して、4人とも日系企業に就職し頑張ってきました。新しい家族も加わって15名の大家族になっていました。Sさん夫妻とは、25年振りの再会でしたが、すごい家族パワーに感動。
子ども4人の中の上3人は、入学試験を通らなければならなかった都立高校に進学し、日本語、日本文化、日本特有の教育と格闘しながら無事2人は卒業し、1人は高1を終え帰国しました。
彼らの入学については、数々のドラマがありました。インターは教育費が高くて入学させられないから、泣き泣き母国の祖父母のところに子どもだけ帰国させねばならないという事情を抱えている時に、出会ったのです。
公立高校の開かずの扉をどう開くか、それから、でしゃばりおばんの出番でした。
「なんでもやってみなけりゃわからない。結果はダメモト」、これって、私が幼い頃からの一人親の貧困生活から培ったものではあるけれど、タイ国滞在中にタイの人たちから一層強く教えられたこと。

彼らの真摯な願いが、関係者を動かし願いが叶えられ、卒業の時は「2人とも優等生で日本人の手本になってくれました」と担任の先生から感謝されたほどでした。
この時の日本での体験が彼らをすっかり日本びいきにしたのです。
授業参観の時、いつもK夫人のお供して行ったのですが、寒くて雨の日のサッカーの授業など、とても見ていられない厳しさがありました。
K夫人の口癖は、「大丈夫!!」
このことばは、私の子育てにも大いにヒントになりました。
「あなたが居てくれたから、今の私たちがある」と言ってくれるけれど、実は、それはそっくりそのまま、有難うの言葉を添えて、Sさん一家にお返しした次第です。