フランスへ!!

今月上旬、日本脱出して、フランスの南部のボルドーからサルラー、カオール、アルビー、カルカッソンヌと、回ってきた。パリから国内便でボルドーへ、眼下には、広大で豊かな田園風景が広がり、山らしい山はない。
地上に降りれば、中世の建物のオンパレード。豊かな河の流れには、世界遺産の古い橋もかかっている。小さな村は、教会を囲むように民家があり、どこを撮っても、絵葉書になる。
雨が降っても、濡れながら歩く。放射能が混じってるわけでないので、安心。
この国は70%以上が、原子力エネルギーだという。日本と違うのは、地震国ではないこと。国土が平野で、人が住める広さが、日本とは大きく違う。
もともと、フランスと日本の自然への考えは違うように思う。日本は古来から自然と共生する思想だし、フランスは人類が自然を克服し支配していくものというように。そういう観点からみると、原発への思いも日本とは大いに違うのではないかと思う。
その違いを無視して、原発先進国の言うなりに日本が取り入れることには、やはり問題がある。美しいフランス、何十年経っても景観を変えない人々の努力には、頭が下がる。こんなすばらしい国が、今、東北日本のような放射性物質が降り注ぎ、雨にも濡れられないようなことになってほしくない。
フランスは、地震国ではなく、過酷な自然現象も高い技術力で抑えられるのかもしれないが、一番怖いのは人間!、いつか原発がテロに狙われないとは限らない。悲観的だと叱られるかもしれないが、これ以上地球を汚すのは、未来の人たちのために、何として避けたいもの。放射性物質は、目に見えずどこまでも広がっていくことになるのだから。そんなことを思いながら、また放射能性物質が降っている我が家に帰ってきた。