「ばってんネットワーク」15年目

 気がつけば、10月も中旬になりました。先月から「ばってんネットワーク、NO,14ー平和のメッセージを長崎から」の原稿整理と編集に追われています。宮崎に住む、嘗ての教え子とこの15年続けてきたもので、限りなく個人通信に近く大したものではありませんがよく15年も続いたと二人で正直驚いています。なぜ続いたかと言われると、常時30名くらいの資金援助をしてくれた人がいたこと、小さな情報冊子から思わぬ反響があり、やめられなくなったこと、そして一番の理由は、第一号の編集を自ら受けて発行した教え子のTさんが、癌で急死したことにあります。彼女は団塊の世代で、長崎の原爆投下には直接関係ありませんが、早世した理由に残留放射能があるのではないかという想いがあります。面倒なことは避けたい人が多い中、「私が編集します!」と手を挙げた姿が脳裏に刻まれていて、Tさんは、これを通じて何か言いたかったのだろうと、何人か抜けてしまい二人しか残らなかった状況で、とりあえず海外向けに発行することにしました。Tさんのことがあった年は発行できませんでしたので、15年目ですが、「ばってん〜」は14号です。
Tさん、天国から見ていてくれたかな!!
 事務局として私を支えた河野は、被爆して生涯闘病生活を送らねばならなかった彼女の姉上(「長崎の花嫁」ーYOU TUBE)への思いを、世間に知ってもらうべく文章に纏めました。このことが、この面白くもない活動に最後まで、またこれからも、熱心に取り組んでくれる理由だろうと思います。「核の問題は、誰でもが自分のこととして考え、行動してほしい」と、呼びかけてきましたが、結局は何らかの関係がなければ、他人事なのかもしれません。2008年2月23日のブログのコメントに毒柳さん=この人は高校の同級生が「厚顔無恥で本まで出版したがる〜」と私のことを批判していましたが、やはり、何かの強い動機がないと、他人に知らせようという行動にはでないのかもしれません。毒柳氏は、文章力もないくせに、日記だの本だのと恥を知れとの忠告だったのですが、下手でもなんでも「核は人間と共存できない」ことを知ってもらいたいわけです。(作品は、一応芥川賞作家の指導で仕上げ、編集者の目を通してありますので、毒柳氏の批判は、気になりません。)一方、同級生で、この15年間カンパをし続けたくれた大野さん、楢原さん、山田さん、谷さん、近藤さん、日本語教師の同僚、安田さん、勝岡さん、平和コンサートで出会った高橋氏、けい子さん、田中さん、「平和の鐘〜」での大山さん、松田さん幼馴染の岡田さん、そして、河野の同級生、宮崎南教会の関係者の方々、また、時々カンパをしてくださった皆様、皆様のお陰で、19カ国の人々に平和のメッセージを送ることができました。今年は和文版が今月、英文版が来月出来上がる予定です。皆様のお陰で、「長崎からの平和のメッセージ」を送ることができ、ある意味では、驚くほどの広がりを見せています。批判も含めて感謝でいっぱいです。これからは不定期に自力で
ささやかな「平和のメッセージ」を発行していくつもりです。ありがとうございました。